にしあにモジモジ日記 2019.1122(金)

「笑顔を見たい人」がいないのに一所懸命働ける奴は、いない。

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21日(木)。四時半就寝、六時半起床。

戸塚駅から〝ドリームハイツ行き〟のバスに乗って、国道15号線沿いにあるなんか大層な名前の病院前で降りて二分歩くとたどり着く総合病院に行きました。

「〝西山利惠子(にしあにの実母)・左股関節人工股関節置換手術〟を9時15分より開始するので、8時半までに来ていただきたい」

という、医師の言葉に従って8時20分に到着。

……正面玄関のカギが開いていなくて、外来患者がズラッと並んでいる……仕方なく列に並ぶにしあに。

警備員さんの様な風体のオジさんがいたので訪ねると「あ、8時半に開きます」とのこと。

「……こりゃ、開店前のパチンコ屋に似てるねぇ……おりゃ、パチンコしないけど……雨降ってなくてよかった……っつ~か、とんでもなく早く来ないで良かった……」

などと思いつつ、あくびを10回くらいして涙をぬぐっていたら、黄色い軽自動車に乗った弟のリュ~ジが大音量で「ジャンピング・ジャック・フラッシュ」をかけながら到着。

「おう」

「うん」

こういう時のにしやま兄弟は、小説『陰陽師』安倍晴明と源博雅の様だ。

兄弟揃って病室に入ったのは、8時31分のことでした(ど~やって8時半前に入れるのか……未だによく解らない)。

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病室では、二週間前から変わらずずっと「痛い痛い痛い痛い……」と涙を流す母。

折れっぱなしだもの……そりゃ~痛いさ。

元来明るくて、人が好きなくせに人見知りで、嘘をつくことが苦手で、世間知らずすぎて自動改札になって以来ひとりで電車に乗ることもままならない(でも、リュ~ジが入院した時は勇気を振り絞ってひとりで地下鉄に乗って行ったらしい)母が可哀想で愛おしくて……「もう少しの辛抱だからね」とそっと声をかけながら、でもなにもしてあげられない自分にむかつく。

理由は解らないけど、9時15分から始まるはずだった手術が9時半になった。

その分長く痛い思いをする母親の顔を正視できず、リュ~ジとふたりで指定された病室外のスペースで待つ。

やがて少し遅れて呼ばれて、ベッドごと手術室まで移動する母に付き添って行き……病棟のある階の指定されたスペースで古い雑誌を読みながら、じ~~~~っと待つ兄弟。

「手術時間は一時間半から二時間くらいです」

っつっていたのに、骨の折れ方が複雑で、年齢も年齢だったからか6時間近くかかってようやっと看護師さんが「終わりました~。迎えに行きましょう!」って……。

二週間ずっと左を下にして寝られなかったのに、酸素マスクをして仰向けに寝かされて出てきた母親を見て、「ようやっと上向いて寝られたねぇ」と思った。

まだちゃんと蘇生していないため、言葉を交わすことは出来なかったけど、右手をグーパーグーパー動かしている手を握って泣きながら微笑んで……担当の看護師さんにお礼を言って、病室をあとにしたリュ~ジとにしあに。

ふたりとも朝からなにも食べていなかったので、車で戸塚に行って、リュ~ジが欲しがっていた冬用の寝具一式を買ってやって後部座席に積み込んだあと、〝江戸っ子〟というずっと前から戸塚で営業しているお店に入って、ちょいと分不相応な値段のうな重を食って帰ってきたにしあにさん。

帰って、エヴァにご飯をあげてメールチェックをしてシゴトの工程をアタマの中で組み立てて、「んふ~、あ~やってこ~して、来週は修羅場っぽく働けば……土曜日は予定通り劇団かに座の芝居を観に行けそうだ~ん♪」なんてうやうやと考えていたら、気絶してそのまま寝てしまいました。

今日の朝〝ピンポ~ン♪〟で目覚めたら、群馬の義母から野菜や果物や饅頭やお赤飯やアマノフーズの味噌汁が届いたので、赤飯とナメコ汁で昼食をすませて、二軒隣のスズキさん家に果物をお裾分けして……iMacの前のバランスボールに腰掛けたにしあにの金曜日だったのでした。

明日は雨ん中、仲間と一緒に劇団かに座の「お勝手の姫」を観に行くだよん(ФωФ)

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[写真]アウター……「腕がきつい!」(なぜかもっぱらにしあにのお古を着ている)。スカート……「ゴムじゃないとイヤ!」。日傘……「さすのがめんどくさい!」。エプロン……「ひとつあればいい!」と、散々うるせぇことを言うので、20数年前からずっと毎年花束を贈っている母の日。

こないだも「花瓶がたりない!」と文句を言いながらも、「んも~、なんか捜さなくっちゃ……」なんて嬉しそうにしていました。けっこうゴキゲンじゃん…… ( ´艸`)

また、こゆふ~な顔を見たいな……(ФωФ)

 

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